Ordinary Days完結しました。うんと長い時間をかけてしまったので、当初の目指す処と、到達した処の差異が際立ってしまいました。書き始めが十代で、いまや…時の経過は驚くほど早くて、表向きの様々は変わらなくても、愛情の示し方や態度は年齢で変化してくるので、教授も彼女も変化ありきな感じになりました。好きな傾向は変わらないのにね。当時は頑なな人、沈黙を守る人にすくなからず憧憬を抱いていて、それが美、みたいな固定概念があったのかもしれません。それが弱まって、いろいろを受け入れるようになった為か、教授の感覚が解けてしまったのが、難点でした。云い過ぎも駄目だけれど、分かりあうのには言葉もそれなりに必要、というのが分かってきた結果です。とはいえ、台詞は壊滅的に少ないですが…彼女はもっと刺々しく、突っ走っていたのに丸くなりすぎちゃったかなあ。今の感覚でいうと、教授はとても理性的だけれど、心を赦す相手には唖然とするくらい脆くなる理性をお持ちだと思います。そんな、教授がすきでたまりません。書きたかった場面は多々ありますが、そこは豊富な想像力で補ってくだされば幸いです。今更ながら、重きは教師と生徒の関係性だったので、原作の諸々はあんまり重要視されていませんのであしからず。ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。〔20190209〕