はつ恋まであと3秒
背中に映った夜の皺
鏡の君は昨日の亡霊
知らない秘密に触れるとき
季節の変わり目の少し奥
嘘はいま太腿を這う
救われないと思う午前2時
ただの眩暈だと思っていた
眠れる羊とランプ
href="10.html">写真越しに今言えること
つよがりと百も重ねた嘘
古い映画と星を拾う旅人
そこは世界の果てに似ている
透き通るまであと少し
プラスチック属性の祈り
てのひらをかざしたら
href="17.html">体温と同じリキュール
href="18.html">世界の果てへ花束を
青は薄い闇のこと
href="20.html">秘密を滲ませたハンカチーフ
href="21.html">土曜の午後はお静かに
抱き合う夜空の下
雨の匂いがする部屋だった
分厚い前髪を避けあう
ワードの無い世界に居ても
消えていこうと企んで
同じ温度の同じ粘膜
知らない国へ行くはなし
Carcinoma.
It is only with the heart that one can see rightly; what is essential is invisible to the eye.